なぜデザイナーは手描きメモを続けるのかi

 私たちは日々、さまざまな思いつきを得ながら生活しています。
 なぜメモをするのでしょうか。それは、忘れてはいけないことを記録するためであり、生活の中で必要に迫られて書き留める場合もあります。また、ふと浮かんだアイデアを忘れないように残すためでもあります。

 思いついたイメージが言葉として言語化できるものであれば、文字としてメモすることで、その思いつきをしっかりと定着させることができます。
 一方で、言葉にしにくいものでも、形として表現できる思いつきであれば、絵を描くことでイメージを定着させることができます。

 思いつきには、色、味、匂い、触感、音など、さまざまな種類があります。
現在では、誰もが常にスマートフォンを持ち歩いています。スマートフォンは、これらの思いつきの多くを記録するための便利な道具です。

 実物からひらめきを得た場合であれば、スマートフォンのカメラで写真を撮ることができます。また、言葉によるひらめきもメモ機能で素早く記録できます。
 しかし、思いついたアイデアが想像によるもので、言葉としてまだ定義されていない場合、スマートフォンは必ずしも最適とは言えません。頭の中にある形や構造を自由に描き残すことができないからです。

 ひらめきを絵として描いた場合は、補助となる説明を一言二言添えておきましょう。時間が経ってから見返したときに、「何をポイントとして」「どの部分を描いたのか」が分かるようにするためです。
 あくまでメモとしての絵ですから、重要な部分に印を付けるなど、理解を助ける工夫をすると効果的です。

 そのため、デザインをする人の多くは、スマートフォンだけでなく、小さなノートを持ち歩いています。私自身も、名刺サイズのメモ用紙が入る「ジョッター」を常に携帯し、思いついた形を書き留めています。また、言葉によるメモにも使っています。

 ペンは、ゼブラのSL-F1 miniという、ボディを伸ばすと芯が出て、縮めると芯が戻るボールペンを使っています。
 良いひらめきは、歩いているときに生まれることが多いと言われています。しかし、良い思いつきほど、驚くほど早く頭から消えてしまいます。

 だからこそ、メモ帳と筆記具を常に持ち歩き、ひらめいた瞬間にすぐ記録することが大切です。
 思いつきを逃さず形にするために、「すぐに書ける環境」を自分の身近に用意しておくことをお勧めします。

※前述のペン(SL-F1 mini)が廃盤になってしまったと知ったときは、非常に残念でした。そのため、地方に行った際には文房具店でこのペンを探し、見つけたら購入してストックしています。

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